「この選手はバンディエラなんだ!」
サッカー好きの人なら一度は聞いたことがあるバンディエラという言葉。
ですが、
・バンディエラってどういう意味?
・何語なの?
・どういうときに使うの?
など気になる方もいるでしょう。
そこで今回はバンディエラについて詳しく解説していきます。
バンディエラとは?
バンディエラはサッカー用語としてよく使われる言葉です。
バンディエラの意味
バンディエラは「長年1つのクラブチームに所属し、そのチームの象徴としてプレーしている選手」を指します。
ベテラン選手でチームの象徴となっている選手やチームリーダーを担う選手がこう呼ばれることが多いです。
クラブチーム間の移籍が頻繁に行われるヨーロッパサッカーでは、特に貴重な存在として知られています。
語源はイタリア語
バンディエラは元々、イタリア語です。
綴りは「bandiera」と表記します。
イタリア語のbandieraは「旗手」や「旗」を意味しています。
ワン・クラブ・マン
バンディエラはイタリア語であり、イタリアで主に使われている言葉ですが同様の意味として「ワン・クラブ・マン」という言葉があります。
主にイギリスで使われる言葉ですが、一つのクラブで長年プレーする選手を指す言葉です。
バンディエラとして有名な海外サッカー選手
ここからはバンディエラとして有名な海外のサッカー選手を紹介していきます。
フランチェスコ・トッティ
ASローマ一筋で約25年プレーした、王子様トッティ。
2000年代に活躍したバンディエラとして一番有名な選手といえるでしょう。
イタリア代表の主力でもあり、世界トップレベルの選手だったトッティは、晩年数々の移籍の噂がありましたが結局ASローマで現役を終えています。
ライアン・ギグス
トッティとほぼ同時期にイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで24年間プレーしたワン・クラブ・マンがウェールズ代表ライアン・ギグスでした。
マンチェスター・ユナイテッドの左サイドが主戦場で、相手DFを切り裂くドリブルと高精度のキックが売りだった20代から、老獪さを生かしたセンターハーフとして30代は輝きを変えていきました。
カルレス・プジョル
スペインのビッククラブ、バルセロナ一筋で15年間プレーした名DFがカルレス・プジョルです。
ユース時代、セカンドチーム時代も含めると約20年をバルセロナで過ごし、DFリーダーとして長年チームを支えていました。
Jリーグのバンディエラ
Jリーグにもバンディエラと呼ぶにふさわしい選手が数多くいました。
中村憲剛
Jリーグを代表するバンディエラといえば、川崎フロンターレ一筋で18年間プレーしたMF中村憲剛です。
中央大学卒業後に当時J2だった川崎に入団し、不動のボランチ、トップ下としてチームを長年支えました。
2020年シーズンに惜しまれつつも引退しましたが、川崎のバンディエラとして今後も語り継がれる選手です。
曽ヶ端準
鹿島アントラーズのゴールキーパーとしてユース時代を含めて26年間在籍したのが曽ヶ端準です。
安定感のあるシュートストップと的確なコーチングで長年アントラーズのゴールマウスを守っていたバンディエラです。
山田暢久
浦和レッズ一筋で20年間プレーしたのが山田暢久です。
右サイドを主戦場としながらも、トップ下やボランチなど様々なポジションでプレーできるポリバレントさを武器に長年レッズを支えていました。
バンディエラとなり得る現役プレイヤー
ここまで長年1チームでプレーし、バンディエラとなり得る選手を紹介します。
城後寿
アビスパ福岡で長年エースナンバーを背負い、ベテランとなったいまでは精神的支柱となっているのが城後寿です。
2005年にアビスパ入団、その後17年間同チームのFWとしてプレーしています。
2021年シーズンは自身4度目となるJ1の舞台でゴールを狙っています。
大谷秀和
柏レイソルの絶対的キャプテンが大谷秀和です。
2003年から19年間レイソル一筋でプレーしています。
ボランチがメインポジションですが、どこでもこなせるユーティリティ性が売りでもあります。
2021年は出場機会が限られていますが、バンディエラとして輝き続けることを期待しましょう。
青山敏弘
2004年からサンフレッチェ広島の中盤でプレーしているのが青山敏弘です。
日本代表としてW杯も経験した実力者でありながら、一度も移籍することなく18年間サンフレッチェのボランチとして安定感をチームにもたらしています。
富田晋伍
2005年にベガルタ仙台へ入団し、17年目となるのが富田晋伍です。
ボランチを主戦場とし相手の攻撃の芽を摘むプレーが特徴です。
2020年は大けがを負いプレーできませんでしたが2021年は主にスタメンでフル稼働しています。
宮澤裕樹
コンサドーレ札幌の10番を背負い、14年間プレーしているのが宮澤裕樹です。
2008年に高卒でコンサドーレに入団、若い頃は攻撃的MFとして攻撃を牽引していましたが、ボランチ、センターバックと徐々にポジションを下げながらチームの絶対的支柱としてプレーし続けています。