NFLのオフシーズンによく耳にするフランチャイズタグ。
・フランチャイズタグってそもそも何?
・何のために使うの?
・フランチャイズタグは失効するの?
など気になる人も多いと思います。
そこで、今回はフランチャイズタグについて詳しく解説します。
フランチャイズタグとは?
フランチャイズタグとはNFLのチームが、チームトップクラスの選手を1シーズンの間チームに引き留めることができる権利です。
フランチャイズタグを使用する理由
フランチャイズタグを使う理由としては、以下のケースがあります。
- 長期契約を結ぶための準備期間として使う
- 長期契約を結ぶ価値があるか見極めるための期間として使う
- 交渉が纏まらなかった場合に再契約の猶予期間として使う
フランチャイズタグの期間
フランチャイズタグは、1シーズンのみ有効です。
行使期間
フランチャイズタグを行使できる期間は2月後半~3月頭です。
ただし、その年によって変更になる可能があります。
フランチャイズタグのルール
フランチャイズタグの細かなルールは以下の通りです。
- 1チーム1名だけ指名可能(1シーズン毎)
- フランチャイズタグが貼られたプレイヤーは年俸をリーグトップレベルに引き上げなければならない
- 他チームとの交渉ができない、または他チームとの交渉後に同条件を提示すれば残留させることができる
フランチャイズタグの種類
フランチャイズタグの種類は3種類です。
- 非独占的
- 独占的
- トランジション
非独占的
非独占的なフランチャイズタグは、下記条件の内、高い方の年俸を払わなければなりません。
- タグを貼った選手と同じポジションの年俸トップ5人の平均以上
- タグを貼った選手の前シーズンの年俸の120%
また、タグを貼られたプレイヤーには、他チームとの交渉権あります。
ただし、所属チームは、他チームが提示した条件と同条件を提示することができます。
さらに、所属チームがほかのチームと同条件を提示できない場合、補償としてドラフト1巡目指名権を2つもらうことができます。
独占的
独占的なフランチャイズタグは、非独占的と同様に下記条件の内、高い方の年俸を払わなければなりません。
- タグを貼った選手と同じポジションの年俸トップ5人の平均以上
- タグを貼った選手の前シーズンの年俸の120%
非独占的なフランチャイズタグとの違いは、タグを貼られたプレイヤーが他チームと交渉できないという点です。
かなり制限されたタグですので、過去10年間で2名しかこのタグを貼られていません。
トランジション
トランジションタグは、そのタグを貼られたプレイヤーと同じポジションの年俸トップ10の平均年俸を払わなければなりません。
また、タグが貼られたプレイヤーは、他チームと交渉可能です。
所属チームは他チームが提示した条件と同条件を提示できますが、同条件を提示できない場合は補償を得られません。