製作総指揮って何するの？映画監督との違いなどわかりやすく解説！【保存版】

気になる映画を調べていると、よく「製作総指揮」という言葉が出てきます。

しかし、
・製作総指揮ってどんなポジション？
・監督とどっちが偉いの？
・製作総指揮は全部の映画にいるの？

など疑問に思っている方もいるでしょう。

そこで、今回は映画の監督総指揮についてわかりやすく解説していきます。

製作総指揮とは？

製作総指揮とは、どんな映画にするかという企画構成や予算の決定、俳優の選択、監督を含めたスタッフの決定まで映画製作のすべてを取り仕切るポジションです。

プロスポーツにおけるGM（ゼネラルマネージャー）などの役職に近いと言えるでしょう。

製作総指揮を英語にすると、「Executive Producer」になります。

また、日本語で発音すると、「エグゼクティブ・プロデューサー」となります。

製作総指揮の特徴として、元々監督業を本業としていた大物が、時として製作総指揮を担うと言うことがあります。

過去に製作総指揮として、映画製作に携わった有名監督を纏めましたので、気になる方は確認してみましょう。

アメリカの巨匠スティーヴン・スピルバーグは、メン・イン・ブラックなど数多くの映画に製作総指揮としてクレジットされています。

ただし、スピルバーグがどういった役割を担当しているかは作品によって異なり、名前貸しのみの場合もあるようです。

映画に箔をつけるため、有名人や大物監督に製作総指揮を依頼するパターンもあります。

その場合の製作総指揮は、映画の製作には関与せず、名前だけ入ることになります。

製作総指揮と監督は、言い換えると最高責任者と現場監督となります。

つまり、映画の大枠を作るのが製作総指揮で、映画の詳細を考えて表現するのが監督と言えるでしょう。

総監督は監督の上に立つポジションです。

アニメ映画などで、映画自体がAパートやBパートなど複数のパートで構成されている場合、そのパートを統括しているのを監督、全てを纏めて統括するのが総監督とすることがあります。

最近では、2021年3月に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」にて庵野秀明が総監督、鶴巻和哉、中山勝一、前田真宏が監督となっています。

この場合の総監督は製作総指揮に近い立ち位置と言えるでしょう。

最近、1970年代や80年代の映画をリメイクしたり、過去作のオマージュを頻繁に使っている映画があります。

そういった作品は、製作総指揮として過去作品の監督がクレジットされる場合があります。

一つの映画に製作総指揮は一人というイメージが強いですが、複数人いる場合もあります。

2019年に大ヒットした、トッド・フィリップス監督の映画「ジョーカー」も製作総指揮は、なんと６人います。

数々の大ヒット映画の裏には監督の他にも超一流の製作総指揮が関わっています。