アンディ・リードは、NFLを代表するヘッドコーチです。
ですが、
・アンディ・リードってどんな人?
・アンディ・リードが作った最高のチームは?
など気になる方もいるでしょう。
そこで、今回はアンディ・リードが監督したチームや教え子などを紹介していきます。
アンディ・リードの基本情報
アンディ・リードはロサンゼルス出身のNFLヘッドコーチです。
名前 | アンドリュー・ウォルター・リード (Andrew Walter Reid) |
---|---|
出身 | カリフォルニア州 ロサンゼルス |
生年月日 | 1958年3月19日 |
BYU出身
アンディ・リードは、独立校の雄ブリガムヤング大学(BYU)出身です。
学生時代からアシスタントコーチとしてBYUのフットボールチームに関わっていました。
安西先生に似ている?
アンディ・リードはスラムダンクの安西先生に似ていると言われることが多いようです。
確かに見方によっては似ているかもしれませんね。
Chiefs are the first team to host THREE straight conference championship games since the 2002-04 Eagles.
Andy Reid coached both teams. pic.twitter.com/rnYkGoyb14
— NFLonCBS (@NFLonCBS) January 17, 2021
NFL通算247勝
アンディ・リードは2022年シーズンのレギュラーシーズン終了時点でヘッドコーチとしてNFLレギュラーシーズン通算247勝を記録しています。
この数字は、歴代第5位の記録で今後も勝利を重ねることが予想されます。
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アンディ・リードが携わったチーム一覧
期間 | チーム | 役割 |
---|---|---|
1982年 | ブリガムヤング大学(BYU) | Graduate assistant |
1983-1985年 | サンフランシスコ州立大学 | OLコーチ |
1986年 | ノーザンアリゾナ大学 | OLコーチ |
1987-1988年 | テキサス大学エル・パソ校 | OLコーチ |
1989-1991年 | ミズーリ大学 | OLコーチ |
1992-1996年 | グリーンベイ・パッカーズ | OLアシスタントコーチ兼TEコーチ |
1997-1998年 | グリーンベイ・パッカーズ | QBコーチ兼アシスタントコーチ |
1999-2012年 | フィラデルフィア・イーグルス | ヘッドコーチ |
2013-現在 | カンザスシティ・チーフス | ヘッドコーチ |
スーパーボウル優勝
THE @CHIEFS ARE SUPER BOWL CHAMPIONS! #SBLIV #ChiefsKingdom pic.twitter.com/274mkonLIZ
— NFL (@NFL) February 3, 2020
アンディ・リードは、ながらくスーパーボウルを獲得できていませんでした。
ですが、遂に、2019年シーズン悲願のスーパーボウルを獲得しました。
スーパーボウル優勝経験のある現役ヘッドコーチ
2022年レギュラーシーズン終了時点で、現役のNFLヘッドコーチでスーパーボウル優勝経験があるのは下記のコーチ達です。
ヘッドコーチ名 | 優勝回数 | 優勝チーム |
---|---|---|
ビル・ベリチック | 6回 | ペイトリオッツ |
ジョン・グルーデン | 1回 | バッカニアーズ |
マイク・トムリン | 1回 | スティーラーズ |
ショーン・ペイトン | 1回 | セインツ |
マイク・マッカーシー | 1回 | パッカーズ |
ジョン・ハーボー | 1回 | レイブンズ |
ピート・キャロル | 1回 | シーホークス |
ダグ・ペダーソン | 1回 | イーグルス |
アンディ・リード | 1回 | チーフス |
ブルース・エリアンス | 1回 | バッカニアーズ |
ショーン・マクベイ | 1回 | ラムズ |
現在はチーフスHC
アンディ・リードは2013年からカンザスシティ・チーフスのヘッドコーチをつとめています。
2022年シーズンも勝ちまくりプレイオフに進出しています。
2度目のスーパーボウル制覇を期待しましょう!
2022年シーズンのNFLヘッドコーチ一覧
2022年レギュラーシーズン終了時点のNFL各チームのヘッドコーチは以下になります。
カンファレンス | 地区 | チーム | ヘッドコーチ | 年数 |
---|---|---|---|---|
AFC | 東地区 | ビルズ | シーン・マクダーモット | 6年目 |
ドルフィンズ | マイク・マクダニエル | 1年目 | ||
ペイトリオッツ | ビル・ベリチック | 23年目 | ||
ジェッツ | ロバート・サレー | 2年目 | ||
北地区 | レイブンズ | ジョン・ハーボー | 15年目 | |
ベンガルズ | ザック・テイラー | 4年目 | ||
ブラウンズ | ケビン・ステファンスキー | 3年目 | ||
スティーラーズ | マイク・トムリン | 16年目 | ||
南地区 | テキサンズ | 空 | – | |
コルツ | 空 | – | ||
ジャガーズ | ダグ・ペダーソン | 1年目 | ||
タイタンズ | マイク・ブレイベル | 5年目 | ||
西地区 | ブロンコス | 空 | – | |
チーフス | アンディ・リード | 10年目 | ||
レイダース | ジョシュ・マクダニエルズ | 1年目 | ||
チャージャーズ | ブランドン・ステーリー | 2年目 | ||
NFC | 東地区 | カウボーイズ | マイク・マッカーシー | 3年目 |
ジャイアンツ | ジョー・ジャッジ | 2年目 | ||
イーグルス | ニック・シリアニ | 2年目 | ||
ワシントン | ロン・リベラ | 3年目 | ||
北地区 | ベアーズ | マット・エベルフラス | 1年目 | |
ライオンズ | ダン・キャンベル | 2年目 | ||
パッカーズ | マット・ラフルール | 4年目 | ||
バイキングス | ケヴィン・オコンネル | 1年目 | ||
南地区 | ファルコンズ | アーサー・スミス | 2年目 | |
パンサーズ | フランク・ライク | 1年目 | ||
セインツ | デニス・アレン | 1年目 | ||
バッカニアーズ | トッド・ボウルズ> | 1年目 | ||
西地区 | カーディナルス | 空 | – | |
49ers | カイル・シャナハン | 6年目 | ||
シーホークス | ピート・キャロル | 13年目 | ||
ラムズ | シーン・マクベイ | 6年目 |
アンディ・リードが特筆した成績を収めたチーム
アンディ・リードが監督したチームで完成度が高かったチームを紹介していきます。
イーグルス(2004年シーズン)
アンディ・リード率いるイーグルスが第39回スーパーボウルに進出した2004年シーズン。
レギュラーシーズンを13勝3敗の好成績で終え、第1位シードとして実に5年連続となったプレイオフに臨みました。
プレイオフでは、バイキングスやファルコンズをなぎ倒し、スーパーボウルに進出。
スーパーボウルでは前年シーズン優勝チーム、ペイトリオッツと対戦し惜しくも敗戦しましたが、スーパーボウルまであと一歩のところまで迫りました。
主力メンバーには、2005年当時はまだまだ希少価値の高かったモバイルQBドノバン・マグナブやプロボウル3度選出WRテレル・オーウェンズ、同じくプロボウル3度選出のジェボン・カースなど攻守に好選手を揃えていました。
チーフス(2019年シーズン)
アンディ・リードが初めてスーパーボウルを獲得したのがチーフスのヘッドコーチとして5年連続プレイオフに進出した2019年シーズンでした。
このシーズンは、前年にシーズンMVPを受賞した若き司令塔QBのパトリック・マホームズが勝負強さを身に付けてスーパーボウルまで到達。
49ersとの一戦になった第54回スーパーボウルも勝ちきり、悲願の優勝を達成しました。
このチームにはマホームズをはじめ、マホームズのメインターゲットWRタイリーク・ヒルやサミー・ワトキンス、TEトラビス・ケルシーといった豪華オフェンス陣、SSタイラー・マシューやDTクリス・ジョーンズといったデフェンス陣と充実した選手層を誇っていました。
アンディ・リード率いるチーフスの戦術
アンディ・リード率いる2022年シーズンのチーフスは、QBマホームズのパスオフェンスを主体としたハイパーオフェンスが魅力です。
現在ナンバーワンQBとも言われるマホームズですが、今シーズンもレギュラーシーズン5250ヤード、41TDを獲得しています。
なかでもTEケルシーとの相性は抜群でホットラインとなっています。
アンディ・リードの教え子は?
アンディ・リードの教え子として有名な選手をまとめました。
ドノバン・マグナブ
アンディ・リードがイーグルスを率いていた当時、主戦QBとして活躍していたのがドノバン・マグナブでした。
1999年から2009年までアンディ・リードの下でオフェンスをコントロールし、8度のプレイオフ進出に貢献しています。
当時は珍しかったモバイルQBとして、記憶に残る選手です。
アレックス・スミス
元ドラフト1位指名QBであり、堅実なパスが魅力のアレックス・スミス。
そんなスミスも2013年からチーフスでアンディ・リードのもと輝いた選手でした。
49ersのスターターをコリン・キャパニックに譲り、移籍してきたチーフスで4度のプレイオフ進出を果たしています。
当時は強力ディフェンスが売りのチームでしたが、スミスのいぶし銀のパスワークがなければ勝ち続けることは難しかったでしょう。
パトリック・マホームズ
現在、トム・ブレイディに次ぐGOATと呼ばれ、2020年代のNFLを象徴する選手になると言われているパトリック・マホームズ。
2017年シーズンにアンディ・リード率いるチーフスに加入し、2年目の2018年シーズンから移籍したアレックス・スミスに代わり先発QBとなっています。
そこからの活躍は言わずもがな。
ビル・ベリチックとブレイディのように、アンディ・リードとマホームズが一時代を築いていくことでしょう、
アンディ・リードの教え子だったNFLヘッドコーチ
アンディ・リードは、コーチ歴が長いためNFLヘッドコーチの中にもリードの下コーチをしていた人が多くいます。
マット・ナギー
シカゴ・ベアーズのヘッドコーチも務めたマット・ナギーは、アンディ・リードの下長くコーチ業をしていました。
2008年にリードが率いていたイーグルスにインターンとして入団すると、その後さまざまなコーチポジションでコーチングを経験。
2013年にリードがチーフスのヘッドコーチに就任すると、ナギーも同じくチーフスへ赴きQBコーチに就任しました。
さらに、2016年からはオフェンスコーディネーターへ昇格。
3年間リード率いるチーフスのオフェンス陣を纏めた手腕が評価され、2018年からベアーズのヘッドコーチとして独り立ちしています。
シーン・マクダーモット
現バッファロー・ビルズのヘッドコーチ、シーン・マクダーモットもアンディ・リードの下コーチ業をしていた人物です。
1999年にイーグルスのスカウト部門に所属すると、2001年にはアンディ・リードからコーチ業への転身を勧められアシスタントヘッドコーチに就任。
その後、リード率いるイーグルスでLBコーチやセカンダリーコーチを歴任すると2009年からはディフェンスコーディネーターへ昇格しました。
2011年からは同門のロン・リベラ率いるパンサーズのDCとして引き抜かれ、2017年からはビルズのヘッドコーチとして優秀な成績を収めています。
デイビット・カリー
2021年からテキサンズのヘッドコーチを務めたデイビット・カリー。
彼もまたアンディ・リードの下、下積みを経験しています。
リードに出会う前から長年WRコーチとしてコーチ業を経験していましたカリーは、1999年にリードがイーグルスのヘッドコーチに就任するとWRコーチとして招聘されました。
その後、2016年まで18年間リードの下、レシーバー陣のコーチングをし、2017年からは同門のシーン・マクダーモット率いるビルズのQBコーチとして引き抜かれました。
さらに、カリーはジョン・ハーボー率いるレイブンズのコーチを経由して、ついにテキサンズのヘッドコーチとなっています。
ジョン・ハーボー
長年ボルチモア・レイブンズを率いてスーパーボウル制覇の経験もあるジョン・ハーボー。
門下生でありながら師匠より先にスーパーボウルを制覇しているハーボーですが、リード就任以前の1998年からイーグルスのスペシャルチームコーディネーターを務め2007年まで共に仕事をしました。
その後、2008年からはレイブンズのヘッドコーチに抜擢され、現在もなお安定した成績を残しています。
ロン・リベラ
現ワシントンフットボールチームのヘッドコーチであるロン・リベラもこれまで紹介した他のコーチ陣より短い期間ですが、アンディ・リードに師事していました。
リベラは1997年からベアーズのクオリティコントロールコーチを務めていましたが、1999年からリード率いるイーグルスへ移籍し5年間LBコーチを務めました。
その後はベアーズやチャージャーズのDCに昇格し、2011年からはパンサーズのヘッドコーチに就任しています。
ダグ・ペダーソン
2022年からジャガーズのヘッドコーチに就任したダグ・ペダーソンもまたアンディ・リードの教え子として有名なコーチです。
ペダーソンとリードの関係性は深く、ペダーソンがまだプレイヤーだったの1995年にパッカーズでバックアップQBとコーチという間柄で出会いました。
その後、リードが1999年にイーグルスのヘッドコーチに就任すると、スターターQBとしてペダーソンをイーグルスへ招きました。
ペダーソンは期待されながらもシーズン途中にルーキーのドノバン・マグナブにポジションを奪われ1年でチームを去ることになりましたが、10年後の2009年にコーチとして再びリード率いるイーグルスへ復帰しました。
その後、ペダーソンはイーグルスでQBコーチ、チーフスでオフェンスコーディネーターを歴任、リードの右腕として活躍しました。
その手腕を評価されたペダーソンは2016年に古巣イーグルスのヘッドコーチとして帰還し、5年間チームを率いました。
アンディ・リード以外の名将
NFLの現役ヘッドコーチには名将と呼ばれる人も多くいます。
そこで、アンディ・リード以外の名将を紹介していきます。
ビル・ベリチック
名実ともに現役最高、後世に語り継がれるであろうヘッドコーチがペイトリオッツのビル・ベリチックです。
スーパーボウル優勝6度と圧倒的な実績を持ち、2019年まで長年GOATトム・ブレイディとNFL最強チームを率いていました。
マイク・トムリン
スティールカーテンを長年統率してきたのが、マイク・トムリンです。
スーパーボウルを史上最年少ヘッドコーチとして制覇し、常に常勝軍団を作り上げてきた手腕は高く評価されています。
アンディ・リードが監督したチーム最後に
アンディ・リードは、これまで様々なチームを率いてきました。
年齢的にもまだまだ現役ですので、今後も良いチームを生み出していくことでしょう。
また、既に後世に残る最高のチームと功績を挙げてきていますので、興味のある方はアンディ・リードの今後の活躍に期待してください。
ありがとうございます。
ブルース・エリアンス率いるバッカニアーズが
スーパーボール出場を見て。
あれ?このHCは、獲ったことあったっけ?
と思って、いろいろ調べていたら、こちらのHPに
辿り着きました。
個人的には、アンディ・リード監督のほうが好きです。