ビル・ベリチックは、NFLを代表するヘッドコーチです。
ですが、
・ビル・ベリチックってどんな人?
・ビル・ベリチックが作った最高のチームは?
など気になる方もいるでしょう。
そこで、今回はビル・ベリチックが監督したチームや教え子などを紹介していきます。
ビル・ベリチックの基本情報
ビル・ベリチックはナッシュビル出身のNFLヘッドコーチです。
名前 | ウィリアム・スティーブン・ベリチック (William Stephen Belichick) |
---|---|
出身 | テネシー州 ナッシュビル |
生年月日 | 1952年4月16日 |
ウェズリアン大学出身
ビル・ベリチックは、NCAAディビジョンⅢのウェズリアン大学出身です。
学生時代はCやTEとしてプレーしていたようです。
NFL通算280勝
ビル・ベリチックは2021年シーズ開幕前の時点でヘッドコーチとしてNFLレギュラーシーズン通算280勝を記録しています。
この数字は、歴代第3位の記録で今後も勝利を重ねることが予想されます。
順位 | 勝利数 | ヘッドコーチ名 | 主なチーム |
---|---|---|---|
1位 | 328勝 | ドン・シュラ | ドルフィンズ、コルツ |
2位 | 318勝 | ジョージ・ハラス | ベアーズ |
3位 | 280勝 | ビル・ベリチック | ペイトリオッツ |
4位 | 250勝 | トム・ランドリー | カウボーイズ |
5位 | 226勝 | カーリー・ランボー | パッカーズ、レッドスキンズなど |
6位 | 221勝 | アンディ・リード | イーグルス、チーフス |
7位 | 200勝 | マーティ・ショッテンハイマー | ブラウンズ、チャージャーズなど |
8位 | 193勝 | チャック・ノル | スティーラーズ |
9位 | 190勝 | ダン・リーヴス | ブロンコス、ジャイアンツなど |
10位 | 186勝 | チャック・ノックス | ラムズ、シーホークスなど |
ビル・ベリチックが携わったチーム一覧
期間 | チーム | 役割 |
---|---|---|
1975年 | インディアナポリス・コルツ | アシスタントコーチ |
1976-1977年 | デトロイト・ライオンズ | アシスタントスペシャルチームコーチ、TEコーチ、WRコーチ |
1978年 | デンバー・ブロンコス | アシスタントスペシャルチームコーチ |
1979-1990年 | ニューヨーク・ジャイアンツ | スペシャルチームコーチ、LBコーチ、DC |
1991-1995年 | クリーブランド・ブラウンズ | ヘッドコーチ |
1996年 | ニューイングランド・ペイトリオッツ | アシスタントヘッドコーチ、Sコーチ |
1997-1999年 | ニューヨーク・ジェッツ | アシスタントヘッドコーチ、DC |
2000-現在 | ニューイングランド・ペイトリオッツ | ヘッドコーチ |
スーパーボウル優勝
ビル・ベリチックは、ペイトリオッツで通算9回のスーパーボウル出場、6回の制覇を達成しています。
出場、優勝回数ともに歴代1位の記録です。
スーパーボウル優勝経験のある現役ヘッドコーチ
2020年現在、現役のNFLヘッドコーチでスーパーボウル優勝経験があるのは下記のコーチ達です。
ベリチックの優勝回数が際立っていますね。
ヘッドコーチ名 | 優勝回数 | 優勝チーム |
---|---|---|
ビル・ベリチック | 6回 | ペイトリオッツ |
ジョン・グルーデン | 1回 | バッカニアーズ |
マイク・トムリン | 1回 | スティーラーズ |
ショーン・ペイトン | 1回 | セインツ |
マイク・マッカーシー | 1回 | パッカーズ |
ジョン・ハーボー | 1回 | レイブンズ |
ピート・キャロル | 1回 | シーホークス |
ダグ・ペダーソン | 1回 | イーグルス |
アンディ・リード | 1回 | チーフス |
ブルース・エリアンス | 1回 | バッカニアーズ |
現在はペイトリオッツHC
ビル・ベリチックは2000年から長きに渡り、ペイトリオッツのヘッドコーチをつとめています。
2020年シーズンはプレイオフ進出を逃しましたが、今後に期待しましょう。
2021年シーズンのNFLヘッドコーチ一覧
2021年シーズンのNFL各チームのヘッドコーチは以下になります。
カンファレンス | 地区 | チーム | ヘッドコーチ | 年数 |
---|---|---|---|---|
AFC | 東地区 | ビルズ | シーン・マクダーモット | 5年目 |
ドルフィンズ | ブライアン・フローレス | 3年目 | ||
ペイトリオッツ | ビル・ベリチック | 22年目 | ||
ジェッツ | ロバート・サレー | 1年目 | ||
北地区 | レイブンズ | ジョン・ハーボー | 14年目 | |
ベンガルズ | ザック・テイラー | 3年目 | ||
ブラウンズ | ケビン・ステファンスキー | 2年目 | ||
スティーラーズ | マイク・トムリン | 15年目 | ||
南地区 | テキサンズ | デイビット・カリー | 1年目 | |
コルツ | フランク・ライク | 4年目 | ||
ジャガーズ | アーバン・マイヤー | 1年目 | ||
タイタンズ | マイク・ブレイベル | 4年目 | ||
西地区 | ブロンコス | ビック・ファンジオ | 3年目 | |
チーフス | アンディ・リード | 9年目 | ||
レイダース | リッチ・ビサッチア | 1年目 | ||
チャージャーズ | ブランドン・ステーリー | 1年目 | ||
NFC | 東地区 | カウボーイズ | マイク・マッカーシー | 2年目 |
ジャイアンツ | ジョー・ジャッジ | 2年目 | ||
イーグルス | ニック・シリアニ | 1年目 | ||
ワシントン | ロン・リベラ | 2年目 | ||
北地区 | ベアーズ | マット・ナギー | 4年目 | |
ライオンズ | ダン・キャンベル | 1年目 | ||
パッカーズ | マット・ラフルール | 3年目 | ||
バイキングス | マイク・ジマー | 8年目 | ||
南地区 | ファルコンズ | アーサー・スミス | 1年目 | |
パンサーズ | マット・ロール | 2年目 | ||
セインツ | ショーン・ペイトン | 15年目 | ||
バッカニアーズ | ブルース・エリアンス | 3年目 | ||
西地区 | カーディナルス | クリフ・キングスベリー | 3年目 | |
49ers | カイル・シャナハン | 5年目 | ||
シーホークス | ピート・キャロル | 12年目 | ||
ラムズ | シーン・マクベイ | 5年目 |
ビル・ベリチックが特筆した成績を収めたチーム
ビル・ベリチックが監督したチームで完成度が高かったチームを紹介していきます。
ペイトリオッツ(2001年シーズン)
ビル・ベリチック率いるペイトリオッツが第36回スーパーボウルに進出した2001年シーズン。
就任1年目の2000年シーズンは負け越しでプレイオフを逃しましたが、この年はレギュラーシーズンを11勝5敗の好成績で終え、第2位シードでプレイオフに臨みました。
プレイオフでは、第3シードのレイダースや第1シードのスティーラーズを僅差で下し、スーパーボウルに進出。
スーパーボウルではWeek10で負けていたラムズと対戦、激戦の後決勝FGが決まり、初優勝を達成しました。
当時の主力メンバーには、エースQBの離脱によりチャンスを得た2年目QBトム・ブレイディ(今ではGOATですが)や歴代屈指のCBタイ・ロー、現タイタンズHCで当時はLBだったマイク・ブレイベルなど粒揃いでしたが、下馬評は決して高くはありませんでした。
ペイトリオッツ(2004年シーズン)
ビル・ベリチック率いるペイトリオッツがスーパーボウル連覇を達成した2004年シーズン。
このシーズンは、前年に2度目のスーパーボウル制覇を果たしたメンバーをほぼほぼ維持し、貫禄十分の王者として挑みました。
レギュラーシーズンは危なげなく勝ち星を重ね、14勝2敗の成績で1位シードを獲得。
プレイオフでもコルツ、スティーラーズをいずれも2タッチダウン差以上をつけて退ける危なげない戦いぶりでした。
迎えた第39回スーパーボウルはアンディ・リード率いるイーグルスと対戦。
当時は希少価値の高かったモバイルQBドノバン・マグナブに3TDを献上しますが、同時に3INTをもぎ取り連覇を達成しました。
このチームにはリーグ最強QBとなったトム・ブレイディをはじめ、ブレイディのメインターゲットWRディオン・ブランチ、スーパーボウルで2INTを記録したSSロドニー・ハリソンなど充実した選手層を誇っていました。
ペイトリオッツ(2016年シーズン)
まだまだ記憶に新しい、ビル・ベリチック5度目のスーパーボウル制覇を達成した2016年シーズン。
デフレートゲート事件の影響からシーズン序盤の4試合でブレイディを欠く試合を強いられましたが、若き日のジミー・ガロポロと新人QBジャコビー・ブリセットで4試合を凌ぎレギュラーシーズンが終わってみれば12勝4敗で1位シードを獲得しました。
プレイオフではテキサンズ、スティーラーズを圧倒しスーパーボウルに到達しました。
ファルコンズとの一戦になった第51回スーパーボウルでは、史上初のオーバータイムまでもつれ込みましたがRBジェームズ・ホワイトの決勝TDが決まり5度目の優勝を果たしました。
このチームには、GOATトム・ブレイディに加えて、ブレイディのメインターゲットWRジュリアン・エデルマン、LBドンタ・ハイタワーなど攻守に才能ある選手を揃えていました。
ビル・ベリチックの教え子は?
ビル・ベリチックの教え子として有名な選手をまとめました。
トム・ブレイディ
ビル・ベリチックの教え子として1番有名なのがトム・ブレイディです。
全体6巡目199位での指名にもかかわらず、NFL史上最高のQBとして誰もが憧れる選手となりました。
ブレイディとベリチックは2000-2019年シーズンまでの20年間ともにペイトリオッツで戦い、数々の記録を樹立してきています。
キャム・ニュートン
2020年、ブレイディが去ったペイトリオッツにやってきた破天荒QBキャム・ニュートン。
長年パンサーズで活躍し、スーパーボウル出場経験もあり走れるQBのニュートンが、名将ベリチックと共闘しました。
残念ながら1年だけの師弟関係となりましたが、夢のある共演となりました。
マック・ジョーンズ
ネクストブレイディとして期待がかかっているルーキーQBマック・ジョーンズ。
カレッジフットボール界の常勝軍団アラバマ大学クリムゾンタイドでは長らくジェイレン・ハーツやトゥア・タゴヴァイロアの後塵を拝していましたが、4年生となった2020年シーズンに先発QBの座を掴みブレイク。
アラバマ大学のシーズン無敗での大学No.1に大いに貢献しました。
迎えた2020年のドラフトでは全体15番目でペイトリオッツに指名され、2021年シーズンは開幕から先発QBとして経験を積んでいます。
ビル・ベリチックが監督したチーム最後に
ビル・ベリチックは、これまで様々なチームを率いてきました。
ですが、年齢的には引退がチラつく年齢に近づいてます。
ただし、既に後世に残る最高のチームと功績を挙げてきていますので、興味のある方はビル・ベリチックの今後の活躍に期待してください。